第2回『腰痛予防教室』2021年7月3日開催
2021年7月3日に第2回体験型健康セミナー「腰の痛み予防教室」を開催しました。
今回の体験型健康セミナーは3部構成で実施しました。
第1部
はじめに副院長の渡海先生より「腰の痛みの病態や発生メカニズム」についてこれまでの医学的知見を交えなが講義していただきました。「腰痛」は人々にとってとても身近な疾患です。
実際に痛みを感じる人が多く、痛みの原因は多岐にわたります。
腰の構造や組織について解説したうえで「どのようにしてそれらに負担がかかってしまうか?」をわかりやすく説明していただきました。
また、腰の痛みは内科的疾患が原因で起きていることもあり「痛みがなぜ生じているか」という見極めがとても重要になります。
渡海先生のこれまでの知見や実際の症例を交えながら見極めるためのポイントなど説明していただきました。
第2部
次にリハビリテーション部課長の鈴木先生より腰の痛みを予防するために必要となる考え方や運動療法のポイントなどについて講義していただきました。腰の痛みは股関節まわりの筋肉が硬くなり腰の軟部組織や関節に過度な負担がかかることで起きやすくなります。
さらに背骨や骨盤の動きが悪くなることも腰に負担をかける大きな原因となります。
どのようにして軟部組織や関節に“負担がかかる”のか、また“負担を減らす”ためにはどんなことに注意しながら運動していけばいいのかなど丁寧に解説していただきました。
具体的には大腿部(太もも)の前後にある筋肉を柔らかく保つことが腰の痛みを予防するために重要になります。また“腹腔内圧”と呼ばれる体幹の機能を向上させていくことで背骨や関節をより安定させ腰の痛みを防ぐことができます。
日常生活において特に負担がかかりやすいとされる姿勢についてお話したうえで痛みを予防するために必要な考え方について説明していただきました。
第3部
最後にアスレティックトレーナーの丸山トレーナーより腰の痛みを予防するために有効なストレッチやエクササイズについて解説していただきました。参加者ひとりひとりに理学療法士・アスレティックトレーナー1名ずつ配置することで安全かつ効果的な運動を行なうためのポイントをお伝えしました。ストレッチやエクササイズをおこなうときは「どこの筋肉を使ったり伸ばしたりしているか?」というのを意識することがとても重要になります。また「呼吸を忘れずに力みすぎない」、「痛みのない範囲でおこなう」、「動作はゆっくり丁寧に」などあわせてお話いただきました。
講義終了後の質疑応答では参加者から数多くの質問をいただきました。
参加者の腰痛に対する意識の高さを強く感じられ、今回の体験型健康セミナーをより深く理解することができる時間となりました。